スナフキン語録
最近要チェック人物リストに浮上してきた男、スナフキン。たまたま図書館で見かけたトーベ・ヤンソンの「ムーミン谷の彗星」を読んでみたら、俺の琴線がバリバリ震えました。あんまりビビッたんで特にカッコいいと思った彼のセリフを拾って語録にしてみました(過度にヒマ)。
- ぼくは、あっちでくらしたり、こっちでくらしたりさ。今日はちょうどここにいただけで、明日はまたどこかへいくよ。テントでくらすって、いいものだぜ。きみたちは、どこかへ行くとちゅうかい?
- 自分できれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。その気になれば、世界中でもね。
- そうだな。なんでも自分のものにして、もって帰ろうとすると、むずかしいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、たちさるときには、それを頭の中へしまっておくのさ。ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっと楽しいね。
- からだの色をかえるスノークと、うまれてはじめてであったのに、きみはそれをスリルだと思わないのか。
- それはいいテントだが、人間は、ものに執着せぬようにしなきゃな。すててしまえよ。小さなパンケーキ焼きの道具も。ぼくたちには、用のなくなった道具だもの。
- そういうこともあるかもしれないぞ。ぼくたちは、本能にしたがって歩くのがいいんだ。ぼくはじしゃくなんか信用したことがないね。じしゃくは、方角に対する人間の自然な感覚を、くるわせるだけさ。
- ありがとう。でも、いまも考えたんだけどもちものをふやすということは、ほんとにおそろしいことですね。
以上、「ムーミン谷の彗星」からの抜粋でした。スナフキン、本名はスヌスムムリクとか。旅と音楽を愛する吟遊詩人。親父のヨクサルはちょっとどこか人間離れした風貌。どちらかというと妖精っぽい。なんなんだこの男?その息子のスナフキンも妖精といわれれば妖精に見える。とってもフィンランドな感じ。
しかしトーベ・ヤンソン、なんだか先見の明があるというか、1970年代の作品とは思えないロハスな発想がすごい。
■「楽しいムーミン一家」編をまとめました。061208