STAY TRUE LIVE@池上本門寺

suzushige2006-05-20

先日帰宅すると机の上に招待券が。どうやらタワレコ×リーバイスのイベントに当選したらしい。ていうか俺これ応募したっけ。と思いつつサークルの友達と本門時へ。お寺でライヴとか新鮮。関西では結構あるらしいけれど。力道山のお墓とかありました。
西馬込駅を降りてホテホテ歩いていると突如激烈な豪雨が。にわか雨だと思って避難するが、なかなかやまず。友達が傘持ってたから入れてもらう。天気予報見てなくてごめん。まさかあの晴天が崩れるとは思わなかったんだ。今日ひょっとして中止じゃないかという話もチラホラ出ていたが、結局雨天決行。物販でタワレコのタオル*1を買い、そのビニール袋で帽子を、入り口で配られたビニールを破いてマントにする。ライヴ中は傘させないねんな。座席は中央でステージちょい離れたとこという最高のポジショニング。雨でなきゃなあ、これで。お寺の住職が開催の挨拶。リーバイスの作務衣を着て喜んでいた。絶妙に可愛い。

風味堂×MAMALAID RAG→まずはドラムス、ベース、キーボの3ピース、風味堂の「ナキムシの歌」。前に曲聴いて、「こてこてのポップスだけどなんか嫌だなあ」という印象があったけれど、ライヴ観てもその印象は変わらず。MCがあまり好きじゃなかったからかな、という辛口評価。ベースが何気に上手い。というか、くるりスムルースなどポップ寄りのバンドは得てしてベースが上手いのだけれど。風味堂+ママレイドラグのボーカルという編成で、ジミヘンのカヴァー。どうやらいわゆる「ロック偉人伝」みたいなバンドの曲をみんながカヴァーするらしい。ツェッペリンとかイギーポップとか。そしてママレイドラグ。フロントの三人が下を向いて演奏していて、なんか学園祭のバンド発表みたいだなと思った。チーズケーキとアールグレイのBGMに流れていたらよさそうな音楽。熱が無くてどこか気取った感じで、これまた個人的に好きくない。心動かず。

リーバイスのTシャツなどが抽選で当たるらしい。曲の転換中に、当選座席番号が表示されてたりアナウンスされてたり。やるじゃんリーバイス。雨に打たれて寒いのでTシャツ当たってほしい。。。

斉藤和義→雨があがり、斉藤和義。一時は晴れ間まで見えた。やんで良かったなあ。「キセル」のギタボと「初恋の嵐」のベースがバックに参加してた。斉藤和義はあまりよく知らなかったけれど、とてもフォーキーで、井上陽水をガサツにしたらこんな歌を唄うんでないかという変な印象。どことなく椎名誠のような野性味も感じる。というかなんかフォークとかカントリーとかそんなうんぬんかんぬんでは無くて、カッコよければそれでロックなんだと言わんばかりの演奏。もう形骸化してごちゃごちゃした音楽のジャンルなんかぶっ飛ばして、「カッコいい=ロック」、「楽しい=ポップ」でいいんちゃうかという考えが閃いた。彼はロックでした。とりあえず。

日が暮れて、お寺の五重の塔がライトアップされてて綺麗でした。

田島貴男ORIGINAL LOVE)→背が高くてダンディーなおっさん。みょ〜んと足が長くてジーンズがめっさ似合う。いい年のとり方をしてるなー。と若造は思った。キャラクターも面白くて場内かなり沸く。自宅に小さなフグを飼っているらしい。趣味が濃い。アコギ、エレキ、グランドピアノと一人で色々弾き語る。笑ったときの表情がすごく素敵なおっさんでした。

フライドチキンが意外とスパイシー。ビール飲みたくなったけど身体を冷やしそうなので我慢。ていうかそもそも金が無い。

佐藤タイジ(THEATER BROOK)→ボーカルはアフロ、キーボは蝶ネクタイ、ベースは次元(ルパン三世)、ドラムはヒゲメガネで全員スーツという見た目メトロ・セクシュアルな面々。やってる音楽もシティ派*2佐藤タイジのギターテクは半端なかった。なんかこう、寺内タケシを今っぽくしてかつ都会の雰囲気を取り入れたようなギター。・・・わかりにくいな。ジミヘンをセクシーにしたような感じ。・・・ちょっと違うかな。もうなんでもいいや。とにかく半端無いテクでした。で、キーボやベースは言わずもがな上手いんだけど、一際オーラを出していたのがドラム。ルックス面でもテク面でも、今日今まで見てきたどのバンドよりもカッコよくて、誰だろうと思ったら元ハイスタのツネがサポートで叩いているというわけでした。そりゃビートが速くなるにつれてイキイキとしてくるわけだ。あと俺が20年して、あの中の誰かのようになれてたらな〜という妄想で見てました。とにかくみんな背筋がシャンとしててカッコいい。ストーンズの「ブラウンシュガー」そっくりのフレーズも盛り込んであったり、「ボブ・ディランの曲をジミヘンがカヴァーしたんですけど、僕らはそれをカヴァーします笑」といって「Like a rolling stone」をやってくれたり。お腹一杯。ご馳走様です。

*1:500円は良心的!

*2:シティ派の意味よくわかんないけど、いちばんしっくりくる響きだ