2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

原田宗典「家族それはヘンテコなもの」

音楽にせよ絵画にせよ文学にせよ、世に言うアーティスト・文化人はその作品でかつてこれまでに多くの人々を魅了してきた。メロディーの美しさや色彩感覚、言葉の響きなどは、それぞれの芸術家一個人の人間性から生まれてくるものだと思う。それだけに、多く…

本広克行「サマータイムマシン・ブルース」

CG多用で「うわー今っぽい映画だわー好かんわー」と最初は抵抗あったけれど、観ていくうちに引き込まれ、なかなかに面白かった。「BACK TO THE FUTURE」に、伏線をたっぷりたくさん詰め込んだ感じ。タイムマシンで行ったり来たりしているうちに、だんだん頭…

「ルパン三世 愛のダ・カーポ~FUJIKO's Unlucky Days~」

「燃えよ斬鉄剣」では五右衛門がフィーチャーされていたけれどこれは不二子バージョン。初っぱなのルパンと不二子の絡みといい筋肉オランウータンの死に様といい、わりかしオトナ向けな感じ。ただTVシリーズ第11弾っつーことでちょっとキャラがキレイすぎ…

富樫義博「レベルE」

友人から借りたもの。全3冊。少年ジャンプらしからぬシュールでやや重い内容。確かに面白かったけど、ちょっと疲れた・・・。短編的な内容で、ブツブツと話が切れたり、めちゃくちゃ突飛だったりするけれど、作者の個性として大作よりもこういう書き方のほ…

原田宗典「かんがえる人」

あれやこれや色々とくだらないことについて言及されているエッセイ。しかしこんなくだらないことから案外物事の本質がわかったりするのかもしれんなあ。愛と時間と神についてはちょっと考えさせられたぞ。右脳編と左脳編に分けられているが、断然右脳のほう…

富樫義博「幽遊白書」

この歳になって初めて全巻読みました。キャラの強さ設定がめちゃくちゃ粗いなこれ。どことなくハンターハンターに繋がってる感じもする。仙水編が一番面白かった。他は普通にイマイチだと思うんだけどどうなんだろう。幽白って評価高いんかなやっぱり。 オレ…

長瀞遠征

地元で組んでるコピーバンドで長瀞まで合宿へ。 乗り換え乗り換えで野上駅へ向かう。間違ってSLに乗ってしまう。荒川の川原の岩の上でお昼ご飯を食べている最中に、携帯電話を落とし水没させてしまう。 音楽室を借りてみんなでぐだぐだと個人練習。最後に…

原田宗典「いろはに困惑倶楽部」

なんかに掲載されていたコラムをまとめたもの。そういうわけで以前読んだことのあるネタが出てきたり、終わりの方がめちゃくちゃいい加減だったりしている。なんとなくタイトルが恥ずかしいので、電車の中で読むのはちょっと憚られる。どちらかといえば、あ…

村上春樹「アフターダーク」

タイトルを見て 世界で もっとも 暗い 夜明け 前 という、イエモンの「パール」の一節を想起した。なんとなく。 村上春樹が第三者の視点から初めて語ったとかいう作品。あまり詳しくないからよくわからないけれども。25年もこれだけ書き続けられるってすご…

原田宗典「貴方には買えないもの名鑑」

「キャズ」に掲載されていたエッセイをまとめたもの。らしい。賛否両論あるらしいが、個人的には面白くなかった。良いオチがつくわけでもないし、それぞれ力技でまとめられた感じ。

バラけたベース

どうにもネックの反りが直せないものかと、ベースのあらゆるネジを外していたら、ネックとボディが分離しました。トラスロッドをいじってみたら、完璧ではないけれどかなりいい感じに直せた。ハイポジションのフレットが全然弾きやすい。楽しい。左手の運指…

カフカ「変身」高橋義孝訳

奇々怪々。一体なんなんだこのストーリーは・・・。ラスト10ページ、風呂の中で一気に読み上げてしまった。 ある朝起きたら突然ムカデに変身していたグレゴール・ザムザ。その事実を冷静に受け止め、周囲の反応をごく淡々と客観視している。家族が突然にム…

原田宗典「お前は世界の王様か!」

40過ぎた著者が、20前後のとき書きためた読書メモを読み返してあれこれ書いているコラム集*1。ただ、単行本はコアな原田宗典ファンでなければ途中で飽きてしまうと思われるので、セールス的にどうなんだろう。「オー!マイキー」のDVDを一気に見るような…

「ブルース・オールマイティ」

これもなんというか期待に応えられなかったコメディ映画というか・・・。コメディってあらかじめ「面白いよ」と言われているとものすごく期待してしまうものかもしれない。母親はゲラゲラ笑ったらしいので一般的には面白いに違いない。個人的にはそこまで引…

原田宗典「海の短編集」

著者は青年時代に志賀直哉の短編から多大な影響を受けたということを聞いたことがあるが、この作品は単純にラジオ放送用の原稿を書き直したショート・ショートであるらしい。夏の夜、ゾクッっとしたいときにぴったりの一冊。全て海外の海にまつわる不思議な…

原田宗典「あはははは」

原田宗典は中学生の頃に狂ったように読んでいたので、もはや自分のルーツなのでは、という感じのエッセイスト。カミュとかヘッセとかもうちょっとカッコイイ作家をルーツにしたかったけれどこの際しょうがない。 本作は著者の15年間書き続けたエッセイの中…

ヘッセ「デミアン」 訳:高橋健二

どうも高橋健二の訳だとすらすら読めない。ドイツ文学翻訳の第一人者という点で偉大なのかも知れないが、いきなりセックスピストルズ聴かされて「どうだ?いいだろう?」と問われた小学生みたいな心境に陥る。いやーもうちょっと取っ付きやすいのがいいです…

「ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え」

カリオストロやファーストコンタクトを見てしまうと、他の作品を見ても「どうもなあ・・・」と思ってしまいがちですがこれは面白かった。掴み、進行、キャラのタッチ、どれをとっても高レベル。強いてケチをつけるならば、ラストシーンにもう少しこだわって…

宮本輝「青が散る」

宮本輝による長編小説。やたらと長いので何度も挫折しそうになったが、後半になるにつれ終わってしまうのが寂しくなるような作品。大学入学から卒業までの軌跡を描くにはこれだけの分量が必要なのかもしれない。強烈に面白い、というわけではないが、あと数…

「ズーランダー」

しかしやっぱりB級と言わざるを得ないコメディ映画。てかA級のコメディってあるのだろうか。「ホームアローン」とかはやっぱり名作だったんだなあ。 なんていうか、日本と海外では笑いの種類が違うのに、洋画でそれを求めるっていうのは無理な話なのかもしれ…

ジョン・ランディス「サボテンブラザーズ」

B級コメディ。前評判が高かっただけに期待しすぎた・・・。いいのかなB級とか言い切って。うーん。 随所随所にトラップのように笑いが仕掛けてある。夕焼けが明らかに「絵」なあたりにそこはかとないチープ臭が漂っている。