井上ひさし「青葉繁れる」

青葉繁れる (文春文庫)
 なんか映画っぽいなあと思ったら映画封切りにあわせての文庫化だったのか。どことなく「青春デンデケデケデケ」に似てる。しかし昭和49年公開の作品とかTUTAYAで借りられるかなあ・・・。
 非常に喜劇的な内容だけれども、先行きがはっきりしないで終わるあたりが青春小説らしくてよろしい。てか「黄色い目の魚」の感想にも似たようなこと書いてるなあ。

「壁なんか抜けろ!」

それは彼女の眼のせいだろうな、と稔はいつも思う。