結城「頭が良くなる照明術」

頭がよくなる照明術 (PHP新書)

頭がよくなる照明術 (PHP新書)

 この本から読み取れたことは2つ。1つは照明が人間に及ぼす影響の大きさについて。もう1つは、明かりを着替えるという発想について。
 シーンによって明かりを使い分けたり、季節によって明かりを使い分けたり*1すると良いという提案はなかなかに新鮮だった。けれど、蛍光灯と白熱灯の効果はみんな薄々なんとなくわかってたことなのかも。
 ビジネス書らしく、具体的な間接照明の生かし方のノウハウよりも体内時計や睡眠導入のための明かりの大切さにより多く内容が割かれていました。もっと具体的なノウハウを知りたい人には物足りないかもしれないけれど、よりグッと明かりについて興味を持てるという点で照明初心者向けという主軸で書かれたもの・・・なのかな。

しかも、この睡眠中に海馬はとても大切な働きをしています。短期記憶から長期記憶へと記憶を定着させる大切な作業を行うのです。

「私は困ったときにどうするか考えることはあっても、苦しむために悩むことはないんだ。」

*1:明かりの衣替えという言葉が印象的だった