片山恭一「満月の夜、モビイ・ディックが」

満月の夜、モビイ・ディックが
なんか「君の知らないところで世界は動く」とキャラ設定似ているなあ、と。タケル→ジーコ、風嶋香澄→カヲル、主人公(奥手)→主人公(やり手)。勝手な感想。またヒロインが入院してるし。
アマゾンとかでは、人生のキルケゴール化だと?内容が意味不明だ!と叩かれていますが、物語の後半部分はなかなか良かった気がする。この作者が何かを伝えたいってのはわかるんだけど、もっとわかりやすい言葉を使わないとわからん。この理屈っぽさが売りなのかもしれないけれど。キルケゴールって実存主義の先駆者じゃなかったっけ?多少そういう予備知識があると読みやすいかも。

僕は自分の人生を、雪の結晶の研究みたいなものにしたいと思う。