宮本輝「錦繍」

錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)
書簡体の小説は久しぶり。「若きウェルテル〜」以来かな。昼間っから電車で読むにはドロドロしすぎ。でも布団にこもって読むと面白いくらいページが進む。手紙なんてもう10年近く書いていないような。しかしコミュニュケーションツールは刻々と変化していくなあ。年賀状は日本人の心だ!と言ってたのも昔の話。今年は書かないだろうし。だから敢えて今、この時代に手紙を書くとしたら、相当深いか相当こっぱずかしいことしか書けへんのとちゃうかな。俺が次に手紙を書くのはいつだろか。

男の浮気というやつは、もう、しようのない本能のようなものです

誰が、それを妄想と決めつけることができるでしょう