日本で一番高い空

suzushige2006-08-01

 2時。山小屋の人が起こしにくる。少し頭がくらくらする。高山病つうわけではないのだろうが、酸素が薄いと階段の上り下りだけで心臓バクバク。サクッとレトルト牛丼食べてから出発。寝起きすぐに飯が食えるのは特技なのかなんなのか。暖かいお茶が美味い。
 外の気温は真冬並み。普通に冬。セーター×ウインドブレーカーの最強装備。保温にはセーターよりもフリースのほうが軽いし良かったかも。軽く羽織れたりするし。にしても鬼門は強風!暴風対策はしっかりされたし。ほんま疲れよりも酸素の薄さよりも、本当に辛いのは寒さだった。深夜の登山道はご来光目当ての登山客で大渋滞。ヘッドライトがチカチカ光って列を成して、まるで百鬼夜行。ちょうど丑三つ時だしさ。本八合目からは山小屋がまず無くなるのでちょっと精神的にキツい。なんやかやで四時半頃には頂上到着。リアルに「雲の中」にいる感じ。こんだけ曇ってるとご来光拝めないかなー、とも思ったけれど、20分くらいお日様が顔を出してくれて良かった良かった。バリ神々しくて若干感慨深かった。ラーにせよ大日如来にせよアマテラスオオミカミにせよ、そりゃ太陽神が世界各地で現れるって*1。みそラーメンが美味い。暖まる。食べてばかりだな早朝から。
 てっぺんのてっぺんへ行こうということで、さらに剣が峰へ向かう。荒れた岩肌に赤や黒の岩石がゴロゴロした情景は火星のよう。心臓破りの坂を上って、ようやく日本最高峰剣が峰3776mに到達。ここまでサッポロポテトを持って登ってきたんだけれど、結局パンパンに膨らんだままで破裂はしませんでした。何合目あたりで割れるかなーとちょっとドキドキしてたのに。やるじゃんカ◯ビー。というわけで写真は日本一高いところにあるサッポロポテト。雲の流れがとても速く、一瞬見える青空を見てここが日本で一番高い空が見えるところかーとひとりごちる。
 続く

*1:大日如来は神じゃないけれど