村上春樹「風の歌を聴け」

 風の歌を聴け (講談社文庫)
 新潟かどこかのBOOK OFFの百円コーナーに置いてあって、辺見庸の「もの食う人びと」と散々迷った末に選んだ春樹のデビュー作。この人最初からこういう書き方してたのか。でっかい暗喩のようで、その実なんでもないことのような、こういう書き方は割と好きかも(村上春樹の作品自体はさほど好きというわけではない)。

文明とは伝達である、と彼は言った

『優れた知性とは二つの対立する概念を同時に抱きながら、その機能を十分に充分に発揮していくことができる、そういったものである』

強い振りのできる人間がいるだけさ。

しかし、もし僕たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、真実の価値など失くなってしまうのかもしれない。

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