貴志祐介「クリムゾンの迷宮」

 最初の80ページはなんだか退屈、それから段々面白くなってくる・・・?感じ。話の内容は「バトル・ロワイヤル」のような、現実社会と隔離された場所での複数の登場人物によるゼロ・サムゲーム(殺し合い)。


 話の持っていきかたによっては崇高なストーリーになっただろうけど・・・完成度は非常に低い気がします。ホラー小説にいちいち突っ込み入れるのはルール違反かもしれないけれども。伏線が微妙すぎる。なんていうか、ご都合主義な展開で内容も悪趣味な感が否めませんでした。


 とりあえず「何かに追われる恐怖・スリル」のみを楽しみたい人にはおすすめなんじゃないでしょうか。