綿矢りさの「蹴りたい背中」

蹴りたい背中
今更なんなんだ。という感じも否めませんが「蹴りたい背中」です。綿矢りさの文体はさらりとしていてすいすい泳ぐように読んでしまった。
内容。うーん。そこまで面白いかな。映画でいうと「きょうのできごと」に似てるかな。本を映画で例えるなって話ですが。主人公のハツがちょっと・・・。やっぱりガンガン感情移入して読んでしまうので、主人公が嫌いだとちょっと読みにくい。冷めた目で批評ばっかりやってるし。そもそも俺は批評家が嫌いなのかも。よくいるサッカーの解説者とか。口だけじゃなくてお前がやってみろよとか言いたくなります。あ、なんか引退した選手が解説やってるのは平気です。やっぱりリアルだからかな。ハツもそんな嫌な解説者の雰囲気を持ってました。俺としては「蹴りたい背中」で本当に蹴りたい背中はにな川ではなくハツなのかも。一撃。にな川は・・・君の好きなように生きてください。それでは。といった感じでスルー。そろそろまとめなきゃ。絶妙に微妙できわどく面白い。そんな感じでした。うん。でもなんかもう少し効いたパンチが欲しかったかな。