スピッツの「スピッツ」
バンドでスピッツをコピーしていまして、最近何かと聴くことの多いスピッツのファースト。１０年前にリリースしたとは思えないクオリティの高さ。インディーズ時代にライヴハウスで将来性の欄だけ満点とっただけのことはあります。
まず特筆すべきはやっぱりその独特の世界観。一曲目から「ニノウデの世界」が展開されます。ロビンソン以降のスピッツしか知らない人はやっぱり抵抗があるみたい。スピッツのように爽やかさとエロさを兼ね備えたバンドはなかなかないはず*1。うん。
俺は狂っていたのかな
空色のナイフを手に持って
真赤な血の海をとび越えて来たんだよ 「ビー玉」
ダサ歌謡曲っぽさが抜けない曲調に涼やかな声を乗せて、さらりとドキッとする歌詞を歌う。愛してるの響きだけで 強くなれる気がしたよ♪だけがスピッツじゃないんよ。
愛と希望に満たされて 誰もかもすごく疲れた 「死神の岬へ」
どこか斜に構えたスタンスがすごく好き。これは「死神の岬へ」。タイトルだけ聴くとヴィジュアル系？な感じだけど、全然そんなことはなく。チープなキーボのソロが気持ちいい。昔マサムネがインタビューで「意地でもトリップさせてやる」といった類のことを言っていましたが、彼の創る曲は全然抵抗なくすんなり入ってくる。伊達にチープトリックの影響受けていないなぁ*2。
最新アルバム「スーベニア」では、「春の歌」とか前向きな曲が増えているけど、どこかスネた感じのスピッツを聴きたい人にはおすすめです。・・・なんかまとまりがないなあ。めっちゃ好きなアルバムだから加筆修正加える可能性大。
追記。ヒットアルバム「ハチミツ」の「ルナルナ」などで聴けるハネたリズムはこの頃から確立されてたんね。このハネ感が出せるリズム隊、俺的に最高。むしろ俺をメンバーに入れてくれ。
