クッパ城を攻略

suzushige2005-08-26

朝7時と遅い時間の出発にも関わらず、昼前には羅臼に到着してしまう。知床の峠越えは明日の予定だったのだが、今日決行することに。昼に馬鹿定食を食べて力を溜める。馬は海馬(トド)、鹿はエゾ鹿。トドはレバーのようだが、レバーよりもヒネリのきいたくさみがあった。連れの2人は駄目だったが、苦い物好きな俺には美味い。エゾ鹿はトドと比べ食べやすいが、段々臭みが出てきて食いにくくなる。連れの2人は美味い美味いと食っていたが・・・。食堂を去るときにトドを食った証明書をもらう。へぇーこんなんあるんだ。
知床峠(標高約740m)を二時間半、全くチャリから降りずに走り続けた自分に少し拍手。頂上は霧&強風で極寒。シベリアの匂いがした。ウォッカをゴクゴクとビンで飲んだのは生まれて初めてや。それでも寒い。後から遅れてくる2人を待つうちに鼻水が出てくる。急な坂道はジグザグに走ると楽。その際はライダーに注意。坂道では意外と音も無く近づいてくる。知床はヒグマ密度が日本一(道内一だったか?)らしいので、茂みがガサガサしたときはビビッたが正体はシカだった。セーフ。
下る途中で、少し高めのバスに乗ってカムイワッカの湯の滝へ向かう。アイヌ語でカムイは神、ワッカは水。バス停から沢登りを30分ほどして滝壺へ。滝壺が温泉になっているというなんともワイルドな秘湯。混浴なのでみんな水着に着替えて入っているが、俺は面倒なのでそのまんま入る。酸性のお湯が日焼けした身体にしみるけど気持ちえー。バス停に戻ると豪雨。峠は登りよりも下りが恐い。カーブなんか遠心力で体が投げ出されそうになる。時速何キロ出てたんやろ。
ずぶ濡れになってウトロで手当たり次第に民宿に飛び込み、素泊まりできるか聞くがどこも満室。知床は今夏、世界遺産に登録されたので観光客が多いらしい。自然が豊か→世界遺産登録→観光客押し寄せる→自然は・・・?びしょ濡れの状態でテントも張れず、気温も下がりこのままじゃ絶対風邪をひく状態なので、乾いた布団と風呂はキープしたい。途中の民宿で「学生さん?うちでバイトしていかない?」と誘われたが、濡れてるし寒いし仲間がセイコーで宿探しの俺を待ってるからそれどころじゃないんですってば。観光案内所でようやく斡旋してもらえた。そこでおばちゃんに乾いたタオルを3つもらった。えらいすんません助かりました。
天気、晴れ→豪雨
走行距離、70km