そうだ、タイに行こう

suzushige2006-03-13

始まりはいつも突然に。発端はいつも唐突に。「俺ら、もう象に乗るしかなくね?」ということでタイに行くことに。そういや去年北海道をチャリで一周するときのきっかけも何だったか思い出せない。旅ってのは初期衝動なのかもしれませんね。知らんけど。
シンガポール航空で燃油料なんだかんだで40000円ちょい。保険金は一番安いので6000円。リュックは昔買ったけど封印されていたもの。正露丸とトイレットペーパー、下着2枚とTシャツ2枚を詰めて出発。あ、傷薬とキズバンなんかもあると精神的に安心するかも。メモ。あと虫刺されのクスリ。前日に日暮里から成田までのチケットゲット。手数料込みで2000円くらいだっけか。
朝、始発近くの電車に乗り日暮里駅へ向かう。京成線で成田へ向かうホームで、スーツケース所持率の高さに驚く。あっちでガラガラ。こっちでガラガラ。まるでガラガラのバーゲンセールだな<*1。成田空港では手荷物検査やら出国審査やらで2時間はあっという間に過ぎる。シンガポール航空に搭乗。ラジオのリモコンとゲームのコントローラーが融合したような機械を操作してニンテンドーのゲームをピコピコ。MEGAMANてめっちゃロックマンじゃん。カービィボウルのステージ3をクリアしたあたりで眠くなる。映画でチキンリトルとかもやっていたなあ。字幕中国語だったけど。幼少時、憧れていた機内食はあまり美味しくありませんでした。だって蕎麦とかさあ・・・。肉の味付けもなんていったらいいかわかんないし・・・。これが現実。ただサービスはすごく良かった。

そんなこんなでバンコク国際空港(ドンムアン空港)に到着。ムッとした熱気が東南アジアらしさ満点。税関出て両替。「空港の職員はフライトアテンダント以外能面のようだ」という法則はバンコク共通らしい。まあ笑顔で出国審査してハイジャックが起きたりしたらそりゃ問題だわなあ。タイの通貨はバーツで大体1バーツ3円くらい。
空港から迷子になりつつドンムアン駅に到着。「え?これが駅?」と驚きを隠せないほど適当な駅。線路に犬は寝ているし。バンコクへの切符を買おうとしたら売ってくれる人がいないし。なんか英語でちょっと待てみたいなことが書いてある。飯でも食いに行っているのだろうか。この駅でアユタヤ〜チェンマイの寝台切符を買えという指令がきているのだが、はたしてバンコク行きの切符すら買えない駅で寝台切符が買えるのだろうかと不安になる。INFORMATIONで中学英語を駆使し、なんとか切符を手配する。うん、なんとかなるもんだね。タイの人はMarch3月をメーと発音する。メー?メー?言うから何かわからなかったけれどカレンダーを指差したりして解決。
というか暑すぎる。ホームをウロウロしているだけでダラダラと大量発汗。サウナのようだ。てかみんな汗かいてないのになんで俺だけこんなに汗かいてんねん。新陳代謝がいいんちゃう?とか言われたがきっと水太りなんだなきっと。そのうちに切符売り場にわらわらと人が集まり始める。駅員の休憩が終わったのかな。ホアランポーン駅(バンコク中心部)行きの切符を10Bくらいで買う。30円か。
タイの鉄道は鉄道警察が安全管理をしているらしい。写真*2見ればわかるけどやたらタイトなファッションです。列車に乗るとき変なおっさんに「列車みんな乗る、混む、座れない。俺についてこれば座らせてやるよ」的なことを言われたので怪しみながらもついていく。確かに満席に近い状態からスペースを確保してくれ、座らせてくれた。「ファーストトリップか」「何処に行くのか」と、色々と話を聞いてきて、チェンマイへ行くといったらツアー・トレッキング・ブッキングがどうとか熱く話してきた。TAT(タイ国政府観光庁)公認とか言ってたからチェンマイでのトレッキング・ツアーのブッキングをしてやろうということだろう。ただ俺らもうそれ"alreadey"と言うと消えてしまった。タイでは「ワット・プラケオを観に行かないか」「タイ式マッサージはどうだ」「象に乗らないか」と観光客は色々しつこく声をかけられるが、大抵の場合"already"と一言いうとどんなしつこい客引きでもスッと消え去るので魔法の言葉なのかもしれない。
てかこの電車10Bだけどキセルしまくりだなあと思っていたら駅員が切符を切りにきた。冷房も無い3等車。ぼんやり外を見ていると、線路では子供たちが凧あげしていたり、木陰でゴロゴロしている人を多く見かける。線路沿いで生活している人はやっぱり生活水準が低いのかな。でも楽しそうだ。あーでも本当に楽しいのかな。などと考えながら、開けた窓から入る風が気持ちいい。
ホアランポーン駅に到着し、タイの乗り物(タクシーやトゥクトゥクなど)にはまだ慣れないのでホテルまで地図を駆使してホテホテ歩く。ホテルに着くと日が暮れたので観光は明日に回す。フロントで保証金を払う払わないで一瞬モメた。そういえばguaranteeって保証って意味か。もう絶対忘れない。最初チップ1000Bよこせと遠まわしに言ってるのかと思った。田舎モノでごめん。
32階建ての26階という予想外にリッチなホテルで驚く。日本のビジネスホテルと同じくらいの金しか払ってないのに。ユニットバスで伸び伸び足を伸ばせるし。セブンイレブンに買い物に行こうとしたら"Where are you going ? taxi? tuktuk?"とボーイさんに聞かれた。何処かに食事に行くならタクシーかなんか手配してやろうかということだろう。「セブンイレブンだ」と答えたら「ああ、すぐそこだから行ってこい笑」。そんな高級レストランとか行きませんので!ホテルの部屋で写真とったらヒトダマがたくさんとれた。タイのビールは辛口でソリッド。お酒は18歳から。コクはほとんど無い。暑い国だしなあ。何気にコンビニの肉まんみたいのなのが美味しくて好きだった。ツバメの巣のジュースはあまり美味しくない。水にボソボソした寒天が交じったような食感。テレビつけたら「ナルト」と「ごくせん」放送していた。中国語みたいだった。洋楽のPV集みたいなチャンネルでブラック・アイド・ピーズが流れてきて一瞬テンションが上がる。NHKもやっていたけど受信料払ってるのかなこのホテル。

*1:参考:ベジータ

*2:photo by morihiro