貴志祐介「青の炎」

数年前に１回読んだのだけれど、そういえばこの主人公は論理的な考え方ができてたなー、と思い出して再読。１回読んで結末を知っているので、読み進めるのが少し辛かった。高校の教科書の内容がうまく本文に溶け込んで主人公の感情とマッチしているのがすごいな、というのは今回初めて持った感想。「こころ」から「山月記」まで、特に国語の教科書からの絡みが上手い。
最初は論理的思考の参考になればと思って読みはじめたのだけれど、すっかり読み耽ってしまった。

「瞋恚は、三毒の一つなんだよ」