こっちの水はあまいぞ
５時頃、おっさんのイビキで目覚める。７時１５分には出発せねばならないから、ちょうど良い時間だ。朝風呂に入って目を覚まし、テレビのニュースや天気予報を見て出発。朝飯には食パン３枚と１００均で買ったリッターの紅茶。たかが食パン、されど食パン。案外腹持ちいいし、水分と一緒に食べると結構食べた気になる。戦時中のすいとんみたいだ。
予報では今日は夜から天気が崩れるとのこと、野宿は避けてユースホステルに泊まることに。昨日とはうってかわって向かい風。なかなか進まない。まあいいや、ゆっくり行こう。国道７号を日本海沿いに南下し、酒田市に到着。９時半過ぎなのでそろそろいいかな、とユースホステルに電話を入れて一応予約を。自転車で向かう旨を告げたら、会員価格*1で泊めてくださるとのこと、とても助かりました。１６時半から入れるとのことで、このペースだと早く着きすぎてしまう。途中鶴岡市のジャスコで本を立ち読みしたりとゆっくり進む。
１６時過ぎ、パラパラと降ってきていた雨が大降りに。コンビニに入ろうとして自転車をとめていると、近所のおじさんが話しかけてきた。あれこれ話をして、「今日はユースホステルに泊まろうと思ってるんすけどねー」と言ったらすぐそこだという。看板も出ていないし、地元の人じゃないとちょっとわかりにくいところにあるとのこと。言われた通りにめっちゃ急な坂を上って林の中に入ると、なにやら怪しい建物が。近くにはいかめしい神社とかあるし。雨の中、この風景はちょっと怖い。全く看板が出ていなかったので不安だったが、意を決して入ってみると、そこにはピアノのある広いホールが。コンサートなども行われているらしい。受付を済ませて相部屋へ。先に２２歳の男の子が入っていた。東京から夜行列車で来て岩手へ向かうらしい。最初はお互い様子見だったが、一緒に夕飯を買いにコンビニに行って酒を飲む。知らない人と相部屋になるってなんか不思議な感じ。ライダーハウスみたいにタコ部屋だと思っていたのに。中国やタイの話、東北の名物や将来のことなど話した。やっぱり色々な経験をしておくっていうのは非常に大事なことだなあ。
ユースホステルの人が「近くに温泉あるけど、行く？」と言ってくれたので、他の女性客（おばさんとおばあさん）と３人で温泉へ、車で連れてってもらう。透明なお湯で、銭湯みたいな感じ。源泉かけ流しで熱い。少ししたら小学生の男の子１０人くらいが一気にワーッと入ってきたので撤退。本当に「真っ暗」な林を通ってユースホステルに帰る。夏には蛍の幼虫が光るらしい。蛍って幼虫も光るんだ。すごい。
