道はただ延々続く

suzushige2006-09-08

 カップラーメンを食べて出発。昨日の雨が嘘みたいな天気だ。国道8号をひたすら南下。ここ新潟から長岡へ向かう。途中、路面に大きな影が発生、南に向かってすごいスピードへ移動している。もしやUFOでは!?と上を見上げると、そこには一塊の雲が。風は北からの風。これ雲の影なんだーとちょっと感心。その後もちょくちょく動いていく雲の影を見つけては、猛ダッシュで追いかけるという一人遊びに興じる。日陰のほうが涼しいもんね。
 12時。ギラギラと太陽が照りつける長岡市の外れで、まさかのパンク。近くに民家は無いし、おそらくチューブがイカれてしまったんだろう、修理がめんどくさい。出発するときに自転車屋のお兄さんに、「後輪のチューブがそろそろ危ないから、スペアを持っていたほうがいいよ」と言われて一応買ってはおいたのだが。リアル日射病までカウントダウン状態の暑さだったので、とりあえず日陰に行かねば話になるまいと、ホテホテ歩いてラーメンショップに到着。ひどくイライラしていたので自販機で清涼飲料水を買い一気飲み。気を取り直してちょっといじってみたのだが、埒があかなそうだ。ラーメンショップの裏で洗い物をしているおばちゃんをつかまえて、この辺りに自転車屋は無いかと聞くと、おばちゃん2人くらいがタウンページ片手に飛び出してきて、あれやこれやと丁寧に教えてくれた。マジ助かりました。ありがとうございます。「あたしそろそろ仕事終わりだから、車で積んでってあげようか?地元のコじゃないとわかりにくい道が多いし、この日差しの中を30分歩くのはしんどいでしょ?」と言ってくれましたが、流石にそこまで甘えるのは申し訳ないので丁重に断り、またホテホテと歩く。道に迷ってはギャルに聞き、また迷ってはおじいちゃんに聞きでなんとか自転車屋に到着。
 自転車というか自動車整備工場みたいなんだけど、あんちゃん2人が「これ特殊なやつじゃん!うちに在庫あったかなー」「特殊じゃないと走れんもんなー」「お兄さんどっから来なすった?」「・・・そうすっと三国の峠をチャリで越えるわけか(ニヤリ)」などなど言いながらチューブ変えてくれました。「まあまあ暑い中大変ねえ」とおばちゃんから冷たいお〜いお茶のボトルを頂いたりと、親切が身にしみる。よよよ。結局タイヤが相当傷んでいるため、チューブへの負担も重くなるとのこと。専門店でしかタイヤ扱ってないから今日は交換できないけど、ショック・パンクが起きやすくなってるから充分気をつけろというアドバイスを頂き再出発。本当にお世話になりました。
 15時半。今日の本来の目的地は越後湯沢だったのだが、パンクしてしまったため辿り着けないだろうなあ、と思っていたらなんだかんだで越後湯沢に到着。自分の脚力に驚いた。っつうか目的地設定が甘かったのか?しかし17号沿いにはまったく公園・神社といった野宿スペースが無い。基本的に田んぼだ。日が暮れても寝ぐらを探して走り続ける。

 野宿するポイントというのは大体4つある。ある程度の明かりがあること、人目につかないこと、静かなこと、コンビニが近くにあること、だ。本当の闇は本当に怖いし、人の足音が聞こえる場所で寝るのもなかなか恐い。車のドアを閉める音や、夜中にいきなり犬が吠え出したりするのも気になる。不測の事態が生じたときにコンビニが近くにあると安心だ。逆に10km走らなきゃ人がいないようなところで何か起きたら不安だし。

 ということでメシア的コンビニ、セーブオンの対面に潰れたパチンコ屋があったので、そこの駐車場にテントを張る。通りの車がうるさいが、割と条件は揃っているので充分合格点の野宿スポット。