次の丘を越えれば 光が見えてくる

suzushige2006-09-09

 深夜2時くらいに突風が吹いてテントが倒されそうになって起きた。下がコンクリートだと打ち付けられないからなあ。四苦八苦しながらも無理矢理眠りに落ちる。朝、4時に目覚める。まだ日も登っていないから、とりあえず寝るべとテントの中でゴソゴソしてるうちに5時に。結局眠れなかった。気温は寒くもなく、とても良い気温。東北は本当に朝の冷え込みが強かったから、野宿でこんな気持ちいい朝は久しぶりだ。取りあえずセーブ・オンでパイン・ジュースを買って、生の食パンを流し込む。今日の目的地は沼田。親父が単身赴任しているので、お邪魔させてもらう。しかし本日はこの旅最大の難所、三国峠が控えているので油断なんねー。越後湯沢まで走って、コンビニでリポビタンDとソーセージパンを買ってスタミナ補給。朝から牛丼食うガッツは無かった。
 まずは芝原峠を越える。クネクネしたヘアピンカーブを、犬のように舌を出して登りきる。きっついわー。トンネルの中がひんやりしていて、そこだけが救いだった。トンネルを抜けて下りになったと思ったらすぐに登り。次は二居峠。今度は自販機もコンビニも無いダラダラとした登り、プラス、急勾配のヘアピンカーブ。こ・ろ・さ・れ・る。ひいこらクリアして、苗場に突入。コンビニで休憩しようと思ったが、無い。閑散としている。本当にここでフジロックが催されるのかといった感じ。プリンスホテルも寂れて見えた。自販機で買ったコーラを一気飲みしてクッパ城三国峠に挑む。やったるで〜と思ってたら案外あっけなくクリア。あれ?どうやら北陸から関東に抜ける場合はたいしたこと無いらしい。下りはヘアピン、S字、様々なカーブを一気に駆け下りる。ブレーキシューがみるみる擦り減っていくのがわかる。普段の2倍以上のスピードで景色が流れていくから、時速50km近く出てたんじゃないか。恐いけど楽しい。流石にカーブ曲がりきれずに投げ出されそうになったときはゾッとしたけれど、俺がライダーだったら絶対峠マニアになっていたような。
 猿ケ京を通過し、無事沼田へ。15時到着の予定が、13時に着いてしまった。親父が車で迎えにきてくれて、その後ろをチャリで追いかける。その後は仮眠して、温泉入って、寿司を食べて、爆睡。本当にお世話になりました。親父も昔はワンゲルで旭川稚内まで歩いたり(真っ直ぐな一本道で、脇を通過したトラックが15分たってもまだ見えたそうだ)、能登半島を歩いて一周とかしていたらしい。俺も子供に話せる日がくるのかなあ。