ヘッセ「デミアン」 訳:高橋健二

デミアン (岩波文庫 赤435-5)
 どうも高橋健二の訳だとすらすら読めない。ドイツ文学翻訳の第一人者という点で偉大なのかも知れないが、いきなりセックスピストルズ聴かされて「どうだ?いいだろう?」と問われた小学生みたいな心境に陥る。いやーもうちょっと取っ付きやすいのがいいです、みたいな。確かに随所随所でとても面白い箇所がキラキラしているのだが、どうも訳が上手くなくて読み進める気にはなれない。というわけで次は別の訳で再チャレンジできたらなあ。