畠中恵「しゃばけ」
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/03/28
- メディア: 文庫
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しかし・・・話の流れがそんなに面白いのかと問われれば「疑問」。小学生くらいの頃に読めば夢中になるかもしれない。個人的には終盤まで展開が冗長で、終盤で一気に加速・・・することもなく、終わってしまった感じ。
ただ、憑喪(九十九)神の存在は、デジタルで「直すより買い替えたほうが早いし安い」という意識の高い現代社会からしたらとても新鮮な発想だと思う。江戸時代に生きた人の心の柔らかさというか、アニミズム信仰の一端を感じることができた気がします。
「おばけになるから、物は大事にしなきゃあかんよ」と子どもに諭す親になりたいものです。