新渡戸稲造「武士道」
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/08/02
- メディア: 文庫
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Bill's@七里ケ浜
七里ケ浜に世界一の朝食を出す店があるらしいということで、行ってみました。
普段は混んでいるようですが、台風1号が海の向こうにいるような天気だったので待たずに入れました。パンケーキとスクランブルエッグを注文。14時までモーニングのメニューもあるようです。
決して安くはないですが、相模湾を臨むロケーションが◎。窓から海しか見えない。
で、スクランブルエッグ。「まるで雲のようだ」とニューヨーク・タイムズが絶賛したとかなんとか。確かに雲を食べているみたいでした。鬼ふわふわ。味は薄めで、塩・胡椒でお好みに味付けしてくださいとのこと。ほとんど味が付いていないので、すごくたまごを感じる。この味についてはネットで見ると賛否両論みたいだけど、個人的にかなりグッドでした。食感に命をかけました、味付けはお好みでどうぞくらいのスタンスは悪くない。トーストにのせて食べると感動する。なんでパンにたまごのっけただけでこんな美味いんだ。
パンケーキもほんのりチーズの酸味がきいていて美味しい。何よりいいにおい。両隣の席に運ばれてきたトムヤムスープの香辛料も、パスタのチーズの風味も、めちゃくちゃ良い香りでした。料理を待っている間でお腹がすいてくる。
内装はシンプルなホテルのラウンジみたいな感じ。
茂木健一郎「化粧する脳」
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/03/17
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大枠の内容は、ヒトの社会性に脳科学の見地から向き合ったようなもの。ミラーニューロンやピアプレッシャー、アルファーメイルとトロフィーワイフにメタ認知など、馴染みのない用語も平易に解説してくれている。
読んだからといってすぐにどうなるというタイプの本ではないけれど、知的好奇心をくすぐるにはもってこい。ちょっと哲学的な内容*1も絡んでいて、わくわくしました。
『批評とは無私を得る道』と小林秀雄の話が載ってたけど、この文章全然批評じゃないな。やっぱり感想だ
顔は心の窓である。
人間のパーソナリティはかくも多面的で、柔軟性があるものなのだ。つまり、絶えず脳は「化粧」をし続けている。
だから、自己の人格は他者の数だけ多面的であり、可塑性が高いものなのだ。
人間の脳が一番喜びを感じるのは、他者とのコミュニケーションだということはよく知られている。とくに目と目が合うことは一番嬉しいことだ。
自己は、他者を通してしか確認することができないのだ。
子どもが果敢に新しいことに挑み、冒険することができるのは、失敗しても守ってくれる、自分には帰る場所があると思うことが出来る「安全基地」があってこそだ。
ピアプレッシャーは、社会的な協力関係を高度に発達させた人間だからこそ抱く感覚なのだ。
大勢が支持するものにさらに票が集まっていってしまうという構造がある。
つまり美人かどうかは、物理的な造形より、コミュニケーションのとりやすさに重点が置かれていると考えられる。
秘して黙することも、一つの言語なのである。
ところが、女性が「オバさん」化してしまうと、「隠す/見せる」のコントラストを欠いてしまう。
しかし、この場合に対話の相手が受けとめるのは、明示された欠点よりも、むしろ自分を客観的にみることのできる成熟した知性のほうだ。
世界という鏡に映してみれば、外国という鏡に映してみれば、日本という国の成り立ちやシステムがみえてくることがある。
*1:鷲下清一の「ちぐはぐな身体」が近い
ダニー・ボイル「スラムドッグ$ミリオネア」
何かとトレスポが引き合いに出されてますが、確かに冒頭の逃走シーンやトイレネタはそれっぽい。
エンターテイメントとしてめちゃくちゃ楽しめました。普通に手に汗握る。
個人的にラストもうちょっとアレだったらなーという感じ。んでもっと兄貴の心情描写もあれば◎
結城「頭が良くなる照明術」
- 作者: 結城未来
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/11
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シーンによって明かりを使い分けたり、季節によって明かりを使い分けたり*1すると良いという提案はなかなかに新鮮だった。けれど、蛍光灯と白熱灯の効果はみんな薄々なんとなくわかってたことなのかも。
ビジネス書らしく、具体的な間接照明の生かし方のノウハウよりも体内時計や睡眠導入のための明かりの大切さにより多く内容が割かれていました。もっと具体的なノウハウを知りたい人には物足りないかもしれないけれど、よりグッと明かりについて興味を持てるという点で照明初心者向けという主軸で書かれたもの・・・なのかな。
しかも、この睡眠中に海馬はとても大切な働きをしています。短期記憶から長期記憶へと記憶を定着させる大切な作業を行うのです。
「私は困ったときにどうするか考えることはあっても、苦しむために悩むことはないんだ。」
*1:明かりの衣替えという言葉が印象的だった
鷲田清一「ちぐはぐな身体~ファッションって何?~」
- 作者: 鷲田清一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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ファッションを哲学的観点から考えるという内容。ファッションっていうとまあお洒落な人が「こだわる」ものだよなってイメージだったんだけど、さらにその先に「哲学する」って発想があったとは。とても新鮮で興味深い。
研修先で慌てて読んだから、腰を据えてゆっくり読んでみたい感じ