Arctic Monkey「Whatever People Say I am, That's What I'm Not」

Whatever People Say I Am Thats What I Am Not
うーんこの楽曲センスは確かに騒がれるだけの程はあるかもしれない・・・。リズムパターンやら構成やら曲の進行がとてつもなくトリッキー。かといってハードロック・ヘヴィメタのようにダラダラ続くわけではなく、3分かそこらで終わるまさにポップな長さ。
なんつうか昔初めてオフスプ聴いたときに「今の日本のバンドじゃこんなん無理だろ・・・」とショックを受けたことを思い出した。昭和歌謡の影響を受けているのかは知らないが、日本のバンドは大抵、良くも悪くも「次の展開」が予想できる*1という流れるような曲構成だけれど。こいつらはもう全然別のパーツを無理矢理組み合わせてつくったロボットのような感じ。力技でまとめあげた感も否めないけど、逆にそれが心地よく聴こえてくるから悔しい。最後はやっぱりセンスの問題なのかなー。
しかしこの「ブルースもスカもレゲエもダブも飲み込んだ」といった表現で形容されがちな、UK新型ニューウェイヴ*2シーンもそろそろ飽和状態なのでは。あと2、3こういうバンドが出てきて終わりにならないかな。あと音速ラインとかチャットモンチーとかシュノーケルとかメレンゲとかつばきとか、日本の切ない系ひんやりギターロックブームもさっさと終わってほしい。ブームになってんのかは知らんが。いや全然嫌いじゃないんだけど、もうこれ以上それっぽいバンドが増えてもなあ。
これからは狂気とか激情の発露とかそういう風に形容されるバンドがくると思うんだけどどうだろ。あ、でもポピュラリティ獲得できなさそうだから無理か。

*1:なんとなく、でも

*2:新型ニューウェーヴってわっかりにくい表現だなー